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【漫画】『聲の形』を2度読みした感想

先日、『聲の形』についての記事を書きましたが、再度読んでみてまた気付いたことなどがあったのでまた書いていきます。

「このマンガがすごい!2015」オトコ編1位『聲の形』を読んだ - mamuseruの日記

聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス)

聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 耳の聞こえる少年・石田将也(いしだしょうや)。
耳の聞こえない転校生・西宮硝子(にしみやしょうこ)。
ふたりは運命的な出会いをし、そして、将也は硝子をいじめた。
やがて、教室の犠牲者は硝子から将也へと移っていった。
幾年の時を経て、将也は、 もう一度、硝子に会わなければいけないと強く思うようになっていた。

聴覚障害者の西宮硝子は、うまくしゃべることができない為、作品のなかでは表情で気持ちを表出する場面が多い。表情が多彩で、話さなくても表情で思いを伝える。表情だけでこんなに伝えられる漫画があるんだなと感じた。

マンションから飛び降りた西宮硝子を助けた石田は、何日間か病院で眠ったままの状態だった。石田のことを好きな植野は西宮硝子に攻撃するシーン。植野が暴力的過ぎて顔がモンスターになってる。バトル漫画の戦闘シーンよりリアルで、この漫画の作者はバトル漫画も書けるような気がした。

 

この漫画のなかで嫌いなキャラクターは川井さん。小学生時代に西宮硝子がいじめられてたときは、直接的にいじめることはなくとも他の子がいじめてるときには笑って同調している。悪口を言うだけいって、私はいじめに参加してませんっていう。そのくせいい子ぶる。被害者ぶる。

西宮硝子の妹がいて、最初は少年として登場している。後々、女の子とわかるが髪の毛が短いからかどうしても少年にしか見えない。中学生なので制服を着て出てくることもあるが違和感しかない。

 

漫画では小学生時代にいい思い出のない石田が、嫌いだった小学生時代の人たちと徐々に関係を良くしていく。そのなかで、もがいて苦しむ石田をものすごくうまく表現している。悩んだり、くじけたり、ダメになったり、気分が上がったり。学生時代の気持ちを思いだした。

6巻のあとがきでは、作者の大今良時と女優の有村架純の対談が載っている。そのなかで有村さんは「現実でも、ローテーションで、いじめの順番が回ってくる」と言っています。リーダー役みたいな人の意向に沿ってローテーションでいじめが回ってきたそうです。ぼくの学校でもそのようなことはあったので、当てはまる方も多いのかと思います。

 

全7巻で完結しているのでちょうど良い作品です。なにをもってちょうど良いかわかりませんが。長すぎず、短すぎず。でも続きがあれば読みたい。そんな作品。

 
 

 

 

聲の形(1) (講談社コミックス)

聲の形(1) (講談社コミックス)

 
聲の形(2) (講談社コミックス)

聲の形(2) (講談社コミックス)

 

  

 

 

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