イラストレーター益田ミリさんの漫画。ビジネス書などを続けて読んでるときに軽く読める漫画を読みたいなーと思った。本屋でちょうどいい感じの「すーちゃん」を見つけてAmazonで購入。
変わらなくちゃ「幸せ」になれないの? お金も美貌も男もない。でも職場じゃ、「さん」づけされる年齢。自分が好きじゃない…かもしれない。異色の4コマ漫画。
自分に足りない部分を持ってるまわりのひとを羨んで自分も変わりたいと思うすーちゃん。でもどのように変わればいいのかわからない。そんなリアルな人間の本音を30代独身女性「すーちゃん」で描いている。
女性の職場での些細な駆け引き、友達との会話のなかにもどこか本音で話していない感じや30代独身女性の日常生活がゆるくまったりしていて共感できる。
この本のなかで気になったことばをあげていく。
ずっと、変わりたいと思って生きてきたのだとすれば、いまここにいるあたしは正しいあたしではないということ
すーちゃんがうどんの会計を済ましてるときに思っていたこと。確かに「幸せになりたい」というひとはいまは「幸せでない」状態だ。でもいまの自分より変わりたいと思うひとは多いと思う。正しい正しくないではなくて向上心があるのかもしれない。
いくら仕事でも、あたしは犬や猫にまで媚を売らない。人間として、それを正しいと思っているから。
すーちゃんの友達、まいちゃんが職場の部長と一緒に専務の新築祝いに行った。犬が苦手な部長が専務の愛犬に媚びて手を噛まれる。そのときまいちゃんが思ったことば。
幸せを目指して生きることが正しいこと?幸せって目指すもの?
すーちゃんが食後にカールを食べながら思ったこと。そもそも幸せってなにかもよくわからない。ここまでなるとなんで生きているのかもわからなくなってくる。
世界にたったひとりしかいない本当の自分を自分が探してどうすんの。
職場の好きなひとが結婚してしまいショックを受けて泣きながらすーちゃんが放ったひとこと。いままでに自分を変えたいと思っていたすーちゃんが自分のいまの良さに気付いた。
迷ってることを人に相談はしない。自分の答えが薄まってしまう。自分で迷って考える。
すーちゃんが働いてるカフェで店長をやらないかと言われて迷っているときのことば。迷っているときに友達などに意見を聞くことは必要かもしれないがすーちゃんは自分の答えが薄まってしまうと考えている。最終的に決断するのは自分。
感想
イラストがシンプルで文字数が少なくホントに軽く読める。疲れてるときや癒しを求めていたりするときにオススメの本。男性でも共感できる。自分とはなんぞや、幸せってなに、この先どうしよう、なんてときにいいかも。なにか具体的に答えがでる本ではないですが。